藍染絣

久留米がすり

久留米がすりには200年の歴史があります。 江戸時代(1800年頃)に現在の久留米に住んでいた井上 伝という女性により考案されました。

このかすりは、同じく久留米出身の「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重(のちの東芝創業者)が開発した 織り機などの技術開発により、より高度な柄が 出来るようになりました。 かすりとは 織り文様を作る表現方法のひとつで 絞り染めの技法を用いて作ります。

世界中で様々なかすりがあります。 タイやラオス、インドネシアにもありインドネシアのかすりはイカットと呼びます。

久留米がすりの織りは、経糸(たて糸)と 緯糸(よこ糸)を交差させる平織りです。 経糸、あるいは緯糸の一方 または経緯糸、双方の柄になる部分を 糸や麻で出来た紐で固く縛って(くくり作業)→ しぼり染めにした糸(=かすり糸)を使って 模様を織り出した織物です。かすりは表裏がありません。

絣糸かすり糸を経(たて)糸だけに用いたものを経(たて)がすり、緯(よこ)糸だけに用いたものは緯(よこ)がすりと呼び、双方に用いたものを経緯(たてよこ)がすりといいます。 経緯がすりは経糸と緯糸、二つの模様を合わせて織らなければならないので難しくなります。

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藍染め

すくも植物染料のひとつ、藍を使って染色しますが世界中で様々な藍草を使って多種の藍染技法があります。日本で主に使われているのはたで科の藍で、藍染絣工房では徳島産→北海道産のものを使っています。

藍は加工されてすくもという状態にしたものから染料を抽出させるため、発酵(藍建て作業)させてから糸などを染めます。

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藍建て(あいだて)

藍花深さ2メートルの藍甕(あいがめ)に藍(すくも)を入れ水に溶かし、日本酒などの栄養を与えて25℃前後に保温しながら発酵させます。

冬場は甕を温めたりして温度を保ちます。藍染のものは手がかかる為、すぐ染まり値段も安い化学染料を使ったナフトール染も増えています。

ナフトール染めは赤や黄・緑など様々な色が出せます。

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染め

藍染め藍染は空気に触れることによって藍色になります。

空気に触れないと藍色にはなりません。糸を染める時は藍液に浸した糸を絞り糸をたたいて空気に触れさせます。これを一回として染めを繰り返します。

濃度の低い下藍(したあい)から染めていき次に中藍・上藍へと繰り返し染めていきます。はじめから濃い上藍で染めていくと早く色は付きますが色落ちしやすいのです。だから何度でも染めを繰り返します。

藍色は染めの回数によって濃淡がきまります。代表的な色だと薄いものから甕覗き(かめのぞき)→浅葱(あさぎ)→縹色(はなだいろ)→藍→紺→濃紺となります。ほとんど黒に近い色にするには50回ほど染めます。

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お手入れ方法

多少の色落ちがある為、他のものとは洗わず手洗いがお勧めです。
以下を参考にしてください。

 

洗い方3~4回すすぎをすれば十分だと思います。 藍工房の絣は正藍染めなので洗った時に灰汁が出ます。 (これが化学染料や人工インディゴ染料だと青い液なので天然素材かどうかの目安になります)

※たまに藍の調子が悪い時や、生葉の藍染めだと、青い色が出ることがあります。

正藍染は洗濯していくことで灰汁が抜けて白い部分がますます白くなり、また生地もやわらかくなっていくので、着ていただいて着心地の良さを体験していただきたと思っています。

※日に当たると退色しやすいので裏返して干すか、陰干をして下さい。

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経糸と横糸

明治中期ごろ、久留米絣は経糸と緯糸による絣の絵柄で技術の高さを競い合う技術競争の盛んな時代でした。工房はそのころに立ち返り、色々な絵柄や模様に挑戦しています。サイトでもほんの一部ではありますがご覧いただけます

色合いについてはモニターを通してみると異なって見えることがあります。気になる方はお問い合わせ下さい。

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